Jay Goreインタビュー (2/2)

 

生い立ち
マイケル・ランドー、日本の「ラウドネス」との出会い

PCI:13才でですか? すごいですね。 生い立ちについて教えて下さい。 ロサンゼルスで生まれたんですか?

Jay:そうだよ。 

PCI:音楽を始めるきっかけは何だったんですか?

Jay:8才の時にピアノが弾きたかったんで、オヤジにピアノを買ってと頼んだんだ。 でもオヤジは、「ダメだ、どうせ6カ月ももたないのにピアノなんか買えるか。」って。 その替わりに、オヤジはギターを弾くんで、ある日アコースティックギターを買ってくれたんだ。 僕は大喜びでロサンゼルスのギター教室に通い始めた。 8カ月くらい通ったかな? でもそのレッスンが大嫌いになったんだ。 先生がひどい人でね。 すごく狭い部屋で、古いストラトをタバコを吸いながらただ弾きまくるんだ。 僕が困っててもお構いなしさ。(笑) そうしている頃、1979年にKISSがやって来たんだ。 

PCI:あのロックバンドのKISSがロスにやって来たんですね?

Jay:そう。 彼らのダイナスティーツアーで、オリジナルメンバーだった。 オヤジが僕をKISSのコンサートに連れて行ってくれたんだ。 それを見て、That's it!! もうそれからギターを猛練習したよ。そしてオヤジがエレキギターを買ってくれた。 

PCI:理解のあるお父さんだったんですね。 

Jay:そうだね。 その頃買ってもらったギターも全部とってあるよ。 自分が一生懸命練習したギターは手放したくないんでね。 そして12才の時に、レスポールのコピーモデルを買ってくれた。 多分日本製だったと思うよ。 それで本格的にバンド活動を始めたんだ。 バンド名はFREQUENCYだったね。 それで絶叫する観客の前で演奏し、観客がお金をくれた時はびっくり。 13才の僕はウォーって感動したね。(笑) 実はその頃野球も好きで結構上手かったんだよ。 1日おきに野球の練習とバンドの練習をやってたんだ。 それでオヤジがどっちの道に行くのか選べって言って。 たぶん僕がベースボールを選ぶと思ってたようだったよ。 

PCI:ギタリストの道を選んだきっかけは何だったんですか? 

Jay:ベースボールでどんなに活躍しても女の子達は集まらないんだ。 ある日バンドでビートルズソングをやる事になって、ギターを持って学校に行ったんだ。 そしたら、ほとんど全ての女の子達が見に来てくれて大もてさ。 それで、No more Baseballって決めたんだ。(笑) その後、ハイスクールではバンド演奏三昧さ。 

PCI:ハイスクールではどんな音楽をやってたんですか?

Jay:ハードロックが主だったね。 バン・ヘイレンが好きだった。 それからスコーピオンズ。LAロックだね。 日本でも人気あるんじゃない? 

PCI:そうですね、今でも人気ありますね。 影響を受けたギタリストはロックギタリストなんですね? 

Jay:もちろんバン・ヘイレンやジョージ・リンチだけど、一方アル・ディミオラやアラン・ホールズワースなどのフュージョンギタリストも好きで影響を受けたよ。 それからスティービー・レイボーンとも知り合いになり、一緒にプレイした事もあるんだ。 それからスティーブ・ルカサーマイケル・ランドーの影響も受けたね。 あ、そうそうもう一人忘れちゃいけないのが、日本のラウドネスのアキラ・タカサキさ。 

PCI:ラウドネスのファンだったんですか? 

Jay:もちろん、大ファンだったよ。 

PCI:どのようにしてラウドネスを知ったんですか?

Jay:1983年に彼らがロサンゼルスでコンサートを演ったんだ。 それを観て感激して、彼らのレコードは全部買ったよ。10年前に日本へ行った時、ラウドネスを探したけど、もう観る事はできなかった。

PCI:それは残念でしたね。 それでハイスクール卒業後はどうされたんですか?

Jay:ハイスクールはテストを受けて1年早く卒業できたんで、その後GITで音楽理論をみっちり勉強したよ。 その頃はジョー・パス、ノーマン・ブラウン、ジェニファー・バートン、ダン・ギルバートなどが先生で、本当にいい経験だった。ほとんどの生徒が20才以上で、17才の僕は最も若い生徒だったし何も理論を知らなかったんで、皆が本当に親切に教えてくれた。そこでジャズの勉強もできたんだ。 

PCI:GITを卒業後はどうされましたか?

Jay:とにかくハリウッドのROXYやWhiskey a Go Goをはじめとして、クラブに出まくったんだ。 それから13才くらいのティーンエージャー達にプライベートレッスンでギターも教えたよ。 そうこうしているうちに、FLIPSIDEの仕事が始まり、超多忙になったんだ。 

PCI:今は大変お忙しそうですよね。 あなたが今注目しているミュージシャンは誰ですか?

Jay:ブレント・メイソン(Brent Mason)だね。 彼のギタープレイはすごいよ。 それから女性シンガーソングライターでジョナサ・ブルック(Jonatha Brooke)。 彼女の歌は今しょっちゅう聴いてる。 素晴らしいよ。 それから最近はカントリーミュージックにたくさんのすごいミュージシャンが居る事が判ったんで、カントリーを聴くようになった。 最近のカントリーミュージックの新しいトレンドは、まずナッシュビルで歌が創られ、そしてそれをロサンゼルスへ持ってきて、ギターを追加して完成されるっていうものだ。 ナッシュビルのプロデューサー達はロスのギタリストがお気に入りなんだ。 カントリーミュージックはどんどんポップになってきたね。 ナッシュビルには素晴らしいギタリストはたくさん居るんだけど、彼らのテレキャスターからはプロデュサーの望むポップサウンドが出ない事が多いらしいんだ。 だからマイケル・ランドーのスタジオでの仕事は、その多くがカントリーミュージックなんだよ。

PCI:そうですか。 それは知りませんでした。

Jay:去年ナッシュビルに行ったんだけど、あそこのダウンタウンはすごいね。 行ったことある?

PCI:はい、去年の7月のNAMMショーに行きました。 

Jay:ダウンタウンのバーでは、どの店でも毎晩ライブを演ってるよね。 そしてどの店に入ってもミュージシャンのレベルがすごく高いんだ。 皆ものすごく上手い。 その点最近のロサンゼルスはちょっと問題があるね。 たぶん80年代にあまりに才能の無いミュージシャンがどっと多く集まり、質が落ちてしまったんだと思う。 そして才能だけじゃなく、音楽に対する取り組み方もレベルが落ちてしまった。 その一方で、最近ロスでは才能のある女性ミュージシャンが増えたと思うよ。 

PCI:そうかもしれませんね。 それでは機材について少し教えて下さい。 ギターは何をお使いですか?

Jay:ほとんどTyler Guitarをメインで使ってるよ。 

PCI:理由は何ですか?

Jay:たぶん他のプロミュージシャンも同じだと思うけど、ある一つのギターを1〜2年弾くと、もっと違う音を出したいっていう気持ちが大きくなり、違うギターを弾きたくなるんだ。 才能あるギタリストはそうやってギターを持ち替える度にどんどん良いプレイヤーになっていくと思う。 ちょうど2年程前新しいギターを探している時にBaked Potatoマイケル・ランドーに会ったんだ。マイケル・ランドー、エイブラハム・ラボリエル、ビニー・カリウタとグレッグ・マティソンのショーだったんだけど、ライブが終わって午前2時半頃に店を閉めて、仲間で飲みまくってた時、マイケルの弟のテディー・ランドーがベースを弾きだし、マイケルがビニーのドラムセットを叩き僕がマイケルのギターを弾きまくったんだ。 その時のマイケルのTyler Guitarが最高だったんだよ。 持った感触とサウンドが僕の体とフィールにピッタリ合ったんだ。 それで1年がかりでカスタムギターをジェームス・タイラーに創ってもらったんだ。 それ以外にはカラザースのウッディーと僕が呼んでいるペイント無しのギターとフェンダーのストラトを使っているよ。 

PCI:アンプは何を使ってみえますか?

Jay:よく使うのはリベラのM100だ。リベラアンプのエンドースをしてるんでね。フェンダーの2X10コンボも時々使うよ。それからボブ・ブラッドショーのスイッチングシステムと4スペース・ラックは必須だね。そして最近発見したRobotalk。これは本当に楽しいペダルだ。 特にランダムアルペジエーターはすごく気に入ってるよ。GIGでおもしろい事ができそうだ。

それから、友達から聞いたんだけど、Dr.Z Ampが最近評判らしいね。 明日のCafe Cordialeのギグで試してみさせてくれる?

早速インタビュー後の週末、Dr.Z MAZ-18 Jr. ComboをCafe Cordialeで試しすっかり気に入った様子。前に音がよく出てくるので、この店には丁度いいサイズのアンプとご機嫌でした。

PCI:了解しました。 有り難うございます。 今後のますますのご活躍を期待しています。 今日は長い間有り難うございました。(2/19/2002)

 

 
 
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