PCI:それは楽しみですね。 音楽的にはどういうタイプなんでしょう。
真理:ロックですね。 一言でロックって言っちゃうと安っぽく聞こえるかもしれませんけど、ポップロックって言うんですかねぇ。 ギターが前面に出て、ピアノとからむっていう感じ。 ストレートなポップロックでロスの匂いが少しするっていう感じです。 今まで私がロスでやって来た音楽はどちらかと言うとスムーズサイドだったんです。 聞き心地がいい音楽だったんですね。 今やりたいのは本当は何かと2年前から考えていた所、私はやっぱりロックが好きだなぁと気がついたんです。 やっぱり、やりたいことをやらなきゃいけないんじゃないかと。 自分のイメージに合わせるということじゃなくて。 だから今回のはLAサウンドが若干あるかもしれないけど、本当にストレートなロックな音楽になったと思います。
PCI:一緒にやってるメンバーがそれぞれプロデュース出来る様な人達ばかりだから凄い期待しちゃいますよね。 サイモン・フィリップスとかスティーブ・ルカサーとかとやって面白いエピソードがありましたか?
真理:サイモンは本当に凄いいい人で、私の家のガレージにJeffと一緒にスタジオを作ったんですけど、一から一緒に手伝ってくれたんです。 何て言うのかなぁ、自分がどれだけ有名なのか判ってるの?って言う感じ。 全然スノッブじゃないし、本当にいい人なんです。

PCI:ステージでプレイしてる所を見てもそんな感じしますよね。
真理:もう一生友達でいてほしいっていう人です。 今回サイモンが2曲ミキシングしてるんですが、 凄いミキサーでした。 もうそれこそ目からウロコがボロボロ落ちるっていう感じでした。
PCI:彼のどういう所が凄かったんでしょうか?
真理:音質も音色もすばらしいし、私のヴォーカルも凄い丁寧に処理してくれたし。 これはもう自分でいいかなとダブルしなかった部分も、使わなかったいわゆるゴミのヴォーカルから持ってきてダブルにしてくれたりとか。 凄い親切で人柄がそのまま音に出るという感じでした。 ドラムを叩いている時もそうですけど、彼がミキシングしたら余計にその人柄が音に出るという感じでした。 こんなに丁寧で繊細で優しい人だっていうことが。 しかもあんなにロックなドラマーなのに。
PCI:真理さんの個性を上手く引きだしてくれたということでしょうか?
真理:飯島真理というステッカーをそのまますぐ貼っていい程完璧なミキシングでした。
PCI:ドラマーとしてだけでなくミキサー、エンジニアとしても凄い人ということですね。
真理:今はそれでたくさん仕事をしてみえますよ。 今まで私はミキシングスタジオへ行って、ぶつぶつ言わないことは無かったんです。 いつもああだこうだとぶつぶつ言ってたんです。 サイモンのミキシングは一言も何も言わなかったです。 本当にあんな自分のエゴを出さない人は珍しいと思います。 誰々のためにとか、今回は真理のためにと、一番ハッピーにするにはどうしたらいいかって所から始まるんです。 自分がこうしたいとかそういうのはゼロなんです。 凄い人だと思います。
PCI:アメリカではそういう話珍しいんじゃないですかねぇ。
真理:まぁ、彼はイギリス人ですから。 カリフォルニアでは普通みないい加減におおらかに仕事をする人が多いんですけど、彼は自分のドラムセットもマイクスタンドなんかも自分でGIGの前には何日もかけてきちんとセッティングするんです。 ミキシングに関しても本当に細かい所まで手を抜かずに追及するんです。 それが本当に好きで輝いてるんですよね。 でも彼は自分が嫌なことは絶対にやりませんから、私との仕事は気に入ってくれてるんだと思います。
PCI:それはよかったですね。 仕事だけじゃなくてプライベートでもたいへん仲がいいんですよね。
真理:そうですね。 サイモンに何か困ったことがあったら、何を置いても私はかならず助けに行きます。
PCI:他のメンバーはどうでしたか?
真理:一緒に仕事して結構ビビったのはルカサーかな(笑)
PCI:それはどうしてですか?
真理:機嫌を損ねたくないといつも思ってたんです。 機嫌のいい日と悪い日と結構あるみたいで。サイモンとは違って事前にフレンドシップを作ってなかったんで戦々恐々で行ったんです。 ちょうど私の仕事をやる時、彼は日本のツアーから帰ってきたばっかりだったんです。 ラリー・カールトンとのツアーから。 帰って来た次の次の日くらいで、まだお顔が時差ぼけって感じだったんです。 おまけに今回はプロモビデオのビデオクルーも来てたんですよ。 カメラで撮るという話が言ってなくて、「実はカメラがあるんですけど撮っていいですか?」って聞いたら眠そうな顔であんまり撮るなよという感じでした。 練習している時とか、ちゃんとしたテイクを弾いてない時は撮るなよって言われたんです。 ところが私のカメラマンがへこたれずに、だめだって言ってるのに撮り続けるんですよ(笑) 冷や汗かきました。

真理さんもびびったルカサーと