Michael DeTemple インタビュー (2/2)

新アンプの詳細とダンブルとの出会い

Pci: 3種類のアンプのプロトを見せて頂きましたが、説明して頂けますか?

Michael: いいですよ。1X12のツイード・デラックス・タイプはCathode-bias形式で、6L6でも6V6でも入れられるようになっています。「Fat Boy」という名にしようと思います。チューブをいろいろなコンビネーションで使うことによって、10Watt, 15Watt, 18Watt, 25Wattの中で決められます。整流管を5Y3、パワー管を6V6にすると 10W, 5AR4と6V6の組み合わせで15W, 5Y3と6L6で18W, 5AR4と6L6で25Wとなります。スライドギターをこのアンプでかなり弾いているんですが、スライドの時はこのアンプなしでは弾けません。画期的ですよ。いろいろなスピーカーを試しました。EminenceやMojoが作っているCelestionのようなのも試しました。実際に誰が実際スピーカーを作っているかは知りませんが、両方ともいい音がでるスピーカーです。JensenのP12Nを入れてみたところ、私はこれが一番いいと思いました。

Pci: 2X10 Comboはどうですか?

Michael: Superのように Jensen P10Qが2つ入っているやつですね。「El Gordito Supremo」というニックネームにしようかと思います。まだ決めてませんが。スペイン語で小さい特上のファットなやつという意味です。アンプ自体は小さいんですが、大きい音が出るのでスペイン語の強くて太いという言葉からとりました。でも繊細なトーンです。6V6を入れると25Wになり、6L6と5AR4(GZ34)でバイアスし直し32Wになります。Ground Switchが付いていて、踏むとトーンをパイパスしてゲインが上がります。

Pci: Marshallタイプのアンプはどうなっていますか?

Michael: 22ワットぐらいに聴こえるような18ワット・クローンがあります。古い小さなブルースブレーカーのような感じです。1X12でかなり高価なCelestionのBlue Bull Dogっていう名前だったと思いますがそれで鳴らしていました。それはそれで良い音なんですけれど、つい最近2X10で試してみて最終的にそっちに決めました。Marshallタイプは 2X10との相性がとても良いです。英国風の音だからJackという名にしようかと思っています。英国の国旗、The Union Jackからとったジャックです。Jim Marshallがアンプを作った理由は、Fenderアンプを米国から輸入するととても高くなってしまったので、自分のバージョンを作ってしまったという訳です。改造はしてJTM45と呼びました。そしてロイはそのJTM45からアイディアをもらい、納得できる音にし、それが我々のアンプとなりました。(PCI: その後やはり1X12も良いという結論になり、現在では "LEEDS18"という名で 1X12, 2X10の両方を紹介してます。詳しくはこちらへ 7/31/2005)

Pci: 商品化が楽しみです。ところであなたはアレキサンダー・ダンプルとも仲が良いそうですね? ハワード・ダンブルとも呼ぶ人もいますね。

Michael: 彼の名前は今ではアレキサンダーです。名前をハワードからアレキサンダーに変えていますので気をつけて下さいね。レッド・ローズ(Red Rhodes)が亡くなった後にアレキサンダーから、レッドのアンプについて電話で問い合せがあったのが彼と知り合うきっかけでした。実はレッドの開発したアンプは色々あってわたしの手元に来ました。レッドは20年もの間、ロスでナンバーワンのスタジオ・スティールギタープレイヤーでした。彼は同じ時期にRed's Royal Amplifier Repairというリペアショップをハリウッドで経営していて、アンプのリペアもしていました。彼は天才でしたね。レッドが亡くなった後、最初アレキサンダー・ダンブルから電話があった時も「レッド・ローズのプロトタイプのアンプをあなたが持っていると聞きました。あなたの名前は何年も人から聞いていたのでやっとお話ができて嬉しいです。レッドの作ったアンプはわたしが聞いた中でも一番素晴らしいアンプだと思っています」あのアレキサンダー・ダンブルのその言葉を聞いた時、レッドの偉大さを感じました。アレキサンダーの作ったアンプはその頃からミステリアスなもの凄いアンプとして相当高価な値段で売れていましたから。今の方がもっと凄いですけど・・・。レッドのアンプを見せてくれないですかと聞かれた時、「もちろんです。レッドはあなたに是非このアンプを見て欲しいと思っていたはずですから」と言いました。結局その時はアンプを見に来なかったんですが、最近、いやもう2、3年も前になるんですけど、また彼から電話がありました。今度はわたしのピックアップや他の商品のことでうちに来たいと言うので。それで家に来てもらい、始めてアレキサンダーに会いました。彼に初めてあった時は、まさにロイに初めて会った時のようでした。アレキサンダーは私とロイと同様体が大きいんです。なんだかずっと昔から知っていた人と話をしている感じでした。気が合いましたね。この場所でいろいろ楽しく語り合いました。彼は素晴らしいギタープレイヤーでもありますよ。

Pci: 彼はギターも上手なんですか?

Michael: とても聴くのが楽しいプレイヤーです。タッチが素晴らしい。彼は自分のアンプを持ってきたんですがVIBROLUX REVERBを改造したやつでした。とても良い音でしたよ。私もそれでプレイさせてもらい、2人本当に気が合いましたね。私のSweetSpotピックアップを買って帰り、それを付けたら驚いていました。友達にも欲しいからともう一度来て、また買って帰りました。その時、壊れていたPAシステムがあって、直せるなら持って帰っていいよと差し上げたんですよ。そしたら、「借りを作っちゃったな」と言ってました。その後、わたしの持っているアンプの1つ、プロリバーブが使いすぎで故障していて、ロイが来たら直してもらおうと思っていたんですが、アレキサンダーと電話で話している時に彼がまた来ることになったので、「良く使うアンプがあるんだけど、壊れちゃったんだ。ちょっと見てみてくれるかな?」と言ってみたんですよ。彼は普通他人のアンプは一切触らないし、自分のところ以外で修理するなんてとんでもないと言う人なんです。ところが、「いいよ」って言ってくれました。そして自分の道具を持って来てくれ、アンプをベンチに置いてばらばらにしました。そしてしばらくしたら素晴らしく良い音が出るようになったんです。魔法のようでした。アレキサンダーはカルロス・サンタナにもアンプを作っているんですが、カルロスにも私の製品を奨めてくれました。アレキサンダーとしては、自分が好きなものを友達に教えてあげただけなんですがね。でもそこなんですよ。大事なことは。私も自分がいいと思うものを人に分かってもらって、使ってもらいたいだけなんです。私の作る製品や私のホームページに掲載して勧めているまたは販売している製品は、自分で大好きなものや信じているものだけです。

Pci: それであなたの作る製品はここまで注目される様になったんですね。初めてインタビューさせて頂いたのは3年前でしたよね?

Michael: もう3年も経ちますか。その時私はもうポールとパートナーを組んでいましたよね?

Pci: はい。ポールと2人でこの3年DeTemple Guitarsの知名度は大きく知れ渡りましたね。3年前のインタビューのページは、今でも多くの方が見られています。今回は、最近のDeTemple Guitarの情報を皆さんにお届けできるので多くの読者に喜んで頂けると思います。ギターの方のバックオーダーは70本を越えるとか聞いてますが?

Michael: はい、まだバックオーダーが減らない状態です。前は1ヶ月に1本のギターを1人のために作っていました。でも今は10本のギターをこなさなければならないのです。それでもギターの品質は1本ずつ作っている時と同じように妥協はできないので、どうやってクオリティーを保ちながらやって行くかが課題です。そのため、この5ヶ月間は治具や道具を考え直すプロセスを行っています。道具類を前より使いやすく長持ちするように改良することで、今までの半分の時間で1本のギターが作れるようになったのです。道具をグレードアップしたおかげで、今まで1人で全部やっていたサンディングをヘルプしてもらうことが可能になりました。また、サンディングの時点でのミステイクもなくなりました。それでも今のところバックオーダー多く現在のリードタイム2年となっています。今もわたしの横で働いてくれる弟子を育てている最中です。今は娘も手伝ってくれています。一番の弟子はジョンで彼は今や家族の一員みたいなものです。彼は上の娘のボーイフレンドで、あの娘が13歳からの付き合いなんです。彼は良いミュージシャンでもあります。私がこの町を離れなければならない時には、私がいなくてもファミリーとして続けていけるようにDeTemple Guitarsを育てていきたいと思っています。私と同年代の人は皆仕事を辞めて引退しています。でも私の会社は始まったばかりです。クレイジーですよね。ギターが大好きだしギターに関することは全部好きなんです。

Pci: だからここはプロミュージシャンの出入りも大変多いのですね。

Michael: そうですね。マイケル・ランドーのギターももうすぐ完成します。たくさんの素晴らしいプレイヤーがギターをオーダーしてくれています。ディーン・パークスもそうです。PCIのサイトでも素晴らしいデモ演奏をしていますが、そもそもRC Boosterを彼に奨めたのは私なんですよ。今ディーンにはストラトのネックを作っているところです。そのうちテレも作りたいと思っています。

Pci: 今日は長い間大変楽しいお話有り難うございました。アンプの商品化楽しみにしています。(2005年2月3日)

その後、新しいアンプのラインはBlankenship Amplificationというブランドで発売されることになった。暫定的なロゴは下記の通りで、正式に市場に紹介されるのは7月か8月頃になりそうです。(PCI: 5/10/2005)

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