PCI:すでにパリにいた時からアメリカのミュージシャンとの交流があったんですね。
ASL:そうだよ。一緒に彼等とヨーロッパツアーをやったりもしたしね。ビリー・コブハムとかジャコ・パストリアスとか。
PCI:パリとロスの音楽シーンの大きな違いはなんですか?
ASL:パリでは、ミュージシャンは皆本当に仲がいいんだよ。 ロスではちょっと冷たい感じだね。 ドライだね。 ビジネスって言う感じ。 バンドのメンバーも演奏っていう仕事のためにみんな集まり上辺は凄くフレンドリーなんだけど、仕事である演奏が終わると「バ〜イ」って言って次の仕事まで音沙汰無し。 パリでは仕事以外でも、音楽仲間は一緒に食事をしたり、映画を見に行ったり、一緒に遊んだりするんだよ。 ロスでは仕事とプライベートはまったく別。 これがちょっと今でもついて行けないとこだね。
PCI:アメリカで商売をやってると、そういうドライな所は我々も感じます。
ASL:だから同じ音楽をやってもドライなつきあいのメンバーとやるロスの演奏より、パリで深い付き合いのメンバーでやる演奏の方が出てくるサウンドはいいんだよ。 だって皆、お互いをよく知ってるから。 そういう意味じゃ、パリと同じ雰囲気を日本へ行った時に感じたよ。 仕事が終わって、皆仕事仲間と一緒に飲みに行って夜遅くまで語りあってるじゃない。 お互い知り尽くしてるから、きっといい仕事が出来るんだと思うよ。
PCI:(苦笑)日本では重要なことが仕事が終わった後の飲み会で決まるってことはよくありましたが。でも最近はだんだんアメリカの様になっていると聞きます。
ASL:あまりアメリカナイズされない方がいいかもね。
PCI:日本には何度行かれましたか?
ASL:たぶん6回位かな。
PCI:全部ポール・サイモンとですか?
ASL:いや、ポール・サイモンとは3回くらい。 後はマニュ・ディバンゴ(Manu Dibango)と言うサックスプレイヤーと一緒にパリにいる時代に行ったよ。 それから昨年、自分のバンド、MASS
MENTALでも日本に行った。
PCI:それはどんなバンドなんですか?
ASL:ユニークなバンドでファンクをベースにした新しい音楽をやってるんだ。 ベースが二人で、ドラムとボーカルという編成なんだ。
PCI:ギターやキーボードはないんですか? ベースだけですか??
ASL:そう。 僕がベースを使ってすべてのメロディーパートをカバーするんだ。
PCI:それは面白そうですね。
ASL:たぶん、CDを聞いただけではベースでメロディーも全てカバーしているとは気づかないと思うよ。 でもライブを見ると、これがベースだけの音楽と驚くはずさ。
PCI:MASS MENTALは今も活動してるんですか?
ASL:してるよ。 今自分のバンド、二つ持ってるんだ。 もう一つはASL。 これは自分の名前の略称。 こっちではソウルロックでちょっとアフリカの風を入れた様な音楽にしてるんだ。 判りやすく言うと、ピーター・ガブリエル(Peter
Gabriel )がスライ&ファミリーストーンに会ったっていう感じ。
PCI:なるほど、判りやすい(笑) ASLの方はどういう編成なんですか?
ASL:7人。 ギター、ベース、キーボード、ドラム、パーカッション、そしてボーカルが二人の計7人。 これが今の僕のメインのバンドだよ。 ハウス・オブ・ブルース、テンプルシティー、センチュリークラブでやるんで、スケジュールが決まったらまた連絡するね。 今曲作りで忙しいから、あまりライブはやってないけど。 それから南米の方へもASLでツアーに行くんだよ。
PCI:もうCDは出したんですか?
ASL:それが大きな問題でまだなんだよ。ライブやると皆すっごく喜んでくれてCD買うって言ってくれるんだけど、まだないんだ(^^;)音楽としては新しい物なので、レコード会社としても気に入ってはくれるんだけど、どういうジャンルに入りどうやって売ればいいか迷ってるみたい。でも、聞いてくれた人達の反応は凄くいいから近いうちに発売される予定だよ。ロックでもポップでもジャズでもない。これはASLっていう新しい音楽なんだ。
PCI:MASS MENTALの方はもうCD出てるんですか?
ASL:ああ。日本でも買えるはずだよ。
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